Altweibersommer

Altweibersommer ist in deutschsprachigen Ländern die Bezeichnung für eine meteorologische Singularität. Es handelt sich um eine Phase gleichmäßiger Witterung im Spätjahr, oft im September, die durch ein stabiles Hochdruckgebiet und ein warmes Ausklingen des Sommers gekennzeichnet ist. Das kurzzeitig trockenere Wetter erlaubt eine gute Fernsicht, intensiviert den Laubfall und die Laubverfärbung. Ähnliche Phänomene werden auch in anderen Ländern beobachtet. (Wiki. de.)

老女の夏、か。

 

『楡家の人びと』

北杜夫
トマス・マンを読むなら、楡家の人びと、と、勧められたことがある。
作者は、マンのどこを学んだのだろうか。

- 戯画化された人物像
- 史実と(虚構の)家族史の交差

しかしまた、

- 自然描写
- 病気、死の描写
- 戦争体験の記述(城木という登場人物を設定してまでして、戦争を書き込んでいる。ほとんど戯画化されることがないという点で例外的)

は、マンにはない、作者の圧倒的な力量を示す部分でもある。

そして、『ブッテンブローク』の芸術家モチーフは、おそらく意識的に、無視、あるいは、縮小されている(徹吉の学者気質がそれに当たるか)。さらに、後年のマンの作品に現れる、作中の芸術論、作品化された小説論が欠けているのは、ひょっとすると、日本文学の問題なのかもしれない。

徹吉の『精神医学史』で、カタカナ書きの固有名詞が列挙されているのは、修辞的な脱線だろうとは思う。しかし、気になる(第二部、2章、4章、8章)。やはり18世紀、フランス、ピネル、なのか。

斎藤茂吉に関しては、朝日新聞掲載の戦争詠二首が挿入されている。

The Danish String Quartet

Per Nørgård: SQ Nr. 1, Quartetto Breve (1952)

Schostokowitsch: SQ Nr. 15, Es-Moll, op. 144 (1974)

Beethoven: SQ Nr. 12, Es-Dur op. 127 (1823/24)

音を押し殺したような二つの曲の後に、ベートーベンを聴くと、アダージョですら晩年の重苦しさを感じる。

[本]のメルマガ vol.617

なにはともあれ書きたいという情熱がなければ、モノを書くことはできない。
楽しそうに書いている人の文章を読むと、羨ましくなる。

長らく受信したままになっていたメルマガだが、読んでみれば、なんだかおもしろい。

たまたま spam となってひっかかっていた、というのも、いかにも通信である。

単独者のあくび 尾形亀之助

吉田美和子著

赤と黄色の装丁が、書店でひときわ光っていたが、期待を上回る中味だった。

いかにも居場所のないといった感じの、賢治追悼会の写真が印象的。中国の最前線で、辻まことが『障子のある家』を読んでいたというのも凄い。

戦前のある時期までは、詩人+アナーキストという人たちがいっぱいいた。そこから、左翼、右翼への移動がどうなっているのか。

亀之助は1900年に生まれている。