天牛書店

人間ドックの帰りは、いつも古本屋さんを覗く。昨年は、勤め先の健康診断で済ませたので、天神橋は二年ぶりということになる。

  • 吉増剛造:透谷ノート
  • 菅谷規矩雄:ロギカ/レトリカ
  • エンツェンスベルガー:「愛」の悪魔

菅谷規矩雄が書いたものは、全部持っている、と思っていたが、先週、書架を整理したとき、このタイトルを見た記憶がない。300円だったので、買った。エンツェンスベルガーの本は、ボーラー『ロマン派の手紙』の焼き直しか、と思ったが、よく考えてみれば、エンツェンスベルガーは、ブレンターノ論文を書いていたのだった。原題は『ロマンティックな(あるいは、ロマン派の)女性へのレクイエム』。悪趣味では、邦題とどっこいどっこい、といったところか。