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ロベルト・ボラーニョ (野谷文昭、内田兆史、久野量一 訳)

冒頭から、謎の作家アルチンボルディ、三人の批評家とミズ・ノートンが登場する。もう十分、と思いながらも、止められない。

グロスの絵を見ると大笑いする出版社未亡人と、同じ絵を見ると落ち込む美術評論家の話、美術評論家は、グロスの絵を見て、落ち込まない(大笑いする)にもかかわらず、グロスの絵に感動する人間が存在することが理解できない。

855ページ、上下段にびっしり活字のつまった長編小説である。読んでも、読んでも、全然話が進まない。