die folgende Geschichte

Cees Nooteboom, 1991

春に途中まで読んでそのままになっていた小説。途中から読み始めたものの、なんだか調子が掴めず、結局、最初に戻ることにした。アムステルダムのホテルで寝た主人公は、ポルトガルの部屋で目を覚ますという話。またもや夢とも現ともつかぬ物語である。

しかし、おもしろいのは、細部にわたる微妙にズレた感覚。目覚めた主人公は、自分の感覚、自分の肉体に確信がもてない。死んでいるのか(実際、死んでいるのかもしれない)。目に触れて、リア王のことを考えたりする。