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聖アントニウスの誘惑

クラーナハ展(大阪国立国際美術館

全景には、幻想に捕らえられ宙に浮かんだアントニウス。まるで聖人自身が幻想の一部になってしまったかのようである。しかしまた、遠くに見える町は、なにごともなかったかのように静かで、これまた不気味である。

遠景も近景も、木版だとは思えないほど緻密に描き込まれていて、謎めいた感じを醸し出している。