蔭山宏『カール・シュミット ナチスと例外状況の政治学』中公新書

「主権者とは、例外に関して決定(決断)を下す者をいう」

例外に「関して」というのは、例外状況でどう判断するのか、だけではなく、現状が例外なのかどうかの判断をも意味するのだ、と。難しいのは、後者の判断かもしれない。