Eduard Berend, 1883-1973

ジャン・パウル全集歴史的批判版を編集したベーレント はユダヤ人で、一時、ザクセンハウゼンに拘束されていた。

1957年、亡命先のアメリカからドイツに帰国したのは、ジャン・パウルのテクスト校訂作業のためだった。マールバハ文学館の屋根裏部屋が仕事部屋として提供され、さらに、年金600マルクが支給されたという。当時、600マルクにどの程度の価値があったのか。毎日、満足に三食食べることができて、充実した図書館で研究できるのだったら、それでよかったのだろう。きっと。

ジャン・パウルの草稿は、1958年にモスクワからベルリンの国立図書館に返却されている。ベーレントは、ジャン・パウルの書簡を、歴史的批判版第三部として編纂、出版した(1952-1964).

https://www.tsurikrufn.de/portraits/berend/

今、ジャン・パウルの書簡はデジタル化され公開されているが、その基礎になっているのは、ベーレント編集の歴史的批判版第三部である。

https://www.jeanpaul-edition.de/start.html