2014-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ber Thierischen Magnetismus

Über が文字化けしたまま、タイトルになっている。出版元は、アメリカらしいがやはりよく分からない。 Eberhard Gmelinが1787年に出した論文を、コピーして、そのまま "print on demand" として販売しているらしい。実に怪しげなテクストである、が、しかし…

われら難民

「難民」は誤訳。原語は、"Refugees" で、旧約聖書申命記の「逃れの町」に逃れてきた人たちのこと。 アレントの「ユダヤ人問題」論集がおもしろい。パーリアとしてのユダヤ人を通して、ヨーロッパ文明、ドイツ文化が描かれている。

『半自叙伝』書評

昨日の朝日新聞読書欄。 自叙伝は、二回出た著作集の綴じ込み記事が纏められている。だから、二つの著作集の間にある時間が、一つのモチーフの扱いの違いになって現れているという。 反復と変奏は、老年をテーマにした著者の近作の主要モチーフである。

先生の遺書

漱石『こころ』の連載が始まった。 話そのものは、それほどおもしろいわけではない。しかし、連載として一日ごとに読んでみると、漱石の物語への踏み込みがよく判る。一話ごとに、新局面が現れ、先生の不思議さが深くなっていく。 併行して連載中の名人戦の…