2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧

門 99回(朝日新聞朝刊)

「法華の凝り固まりが夢中に太鼓を叩くようにやって御覧なさい。頭のてっぺんから足の爪先までが悉く公案で充実したとき、がぜんとして新天地が現前するので御座います」 宗助は自分の境遇やら性質が、それほど盲目的に猛烈な働きを敢えてするに適しない事を…

鶴見俊輔 『埴谷雄高』

同時代批評の凄みというべきか。両者の間の離接に臨場感がある。 埴谷雄高は、マクス・シュティルナーを通して、アナーキズムに接近していったのだという。