2013-08-01から1ヶ月間の記事一覧
ずっと、どこかでなにか変なものを見たような気がしていたのだが、今日、昼寝をしようとしたところで、思い出した。 昨日の古本屋さんだった。大判のケースを外して、小野十三郎『全詩集』を覗いてみたら、「ビンゲンのヒルデガルト」という詩が出てきたのだ…
久しぶりに天王寺の古本屋さんに出かけた。 『底本 小野十三郎全詩集』が3500円。これは迷った、が、重い本を自宅に持ち帰るのがイヤで、今回は見送ることにした。 地下の本屋さんには、日野啓三のベトナム小説集。手にとって、レジまで歩きかけたところで、…
今更ながらに感心した。安いだけではなく、編集のレベルが高い。しかも、DTVのように、どこかで校訂されたテクストをそのままペーパーバックにしているわけではない。 ホフマンの『ムル』は、詳細な註がついている分だけ、BDK版に分があるようだが、しかし、…
ホフマンの『牡猫ムルの人生観』に出てくるベネディクト派の僧院だが、BDK版の註に、Kloster Banz との類似が指摘されている。 バンツには、留学中に何度か行っている。14人聖人教会に対峙して、重みのあるファサードが印象的だった。改めて調べてみると、も…
Edition Olms チェスの入門書。定石が、脚韻を踏んだ二行詩?にまとめられている。たとえば: Lass heraus die Springer springen, dass die Hufe hell erklingen! しかしまた Halt die Pferde schön beim Heer, sonst hast du bald keine mehr! この本は、ド…
旧市役所周辺に二軒。上の橋に、Antiquariat Lorang。下の橋に、Antiquariat Murr。
6月に90歳で亡くなった (Fachdienst Germanistik 07/13)。2004年頃から、認知症だったというから、その前年、NSDPへの関与をめぐるスキャンダルが起きたときには、すでに調子がおかしかったに違いない。 修辞学研究者であれば、記憶力には自負するところがあ…
Brockhaus百科事典の編纂を終了することになった (Fachdienst Germanistik 07/13)。2006年に刊行された21版全30巻が、最後のBrockhausになる。最初のブロックハウスは、1808年に刊行された6巻本。Meyers Koversationslexikon が出たのは、1843年で、全52巻だ…
複雑なテクスト。老人の偽名、Pierre Aronnax が、『海底2万マイル』の登場人物から借用されていることにすぐ気づかないようでは、読者失格なのかもしれない。