2014-03-01から1ヶ月間の記事一覧

むらぎも

中野重治 ごく自然に書き流しているようでいて、そうではない。意識の流れに沿って(いるのだろうか?)、折り重なった時間が丹念に書き込まれている。かなり計算して書かれているはずなのである。 けれども、うまく物語に入っていくことができなかった。 あ…

眞田三勇士忍術名人 猿飛佐助

雪花山人 著 復刻版。原本は、大正3年に、立川文明堂から出版された。二十五銭、というのは、今のお金でいくらくらいになるのだろうか。 とにかく調子がいい。 山高しと雖も尊からず、木あrを以て尊しとなす、人間も其の通り、幾等豪勇でも智恵がなくって…

吉本隆明全集

3月13日発行、と「特別サイト」にあったので、本屋さんに寄ったが、無駄足だった。 家に帰って、アマゾンサイトを見ると、15日発売、となっている。アマゾンでは、発売されていないうちから、「全集」カテゴリーでベストセラーになっていた。 随分前に出た『…

Hermann Heidegger

Die Zeit 11号に、ハイデガーの息子をインタヴューした記事が掲載されている。 間もなく出版が予定されている『黒いノート』は、マルティンのナチとの関連がさらに明らかになるのではないかと期待されているが、編集段階で、ヘルマンの手がかなり入っている…

八月一日(日)晴

頭の中を翻訳する (承前) 先崎学 読んでから時間がたってしまったので、記憶を頼りに、話を再現してみる。 先崎八段は、将棋に、感性と感性のぶつかり合いを見る。多分、観戦記者?として、そこに言語化できる領域を見つけた、ということなのだろう。とこ…