2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ディフェンス

V・ナボコフ 若島正訳 ナボコフのテクストにどんなトリックが仕掛けられているのか。正直なところ、さっぱり解らない。ルージンの人生は、どのようなコンビネーションを構成しているのか。ロリータをハンバート・ハンバートから奪った男が小説のどこで登場し…

朝日新聞大阪版

今朝の一面下段の書籍広告は、子ども向け、大人向け、ウクライナ本が並んでいた。

Eduard Berend, 1883-1973

ジャン・パウル全集歴史的批判版を編集したベーレント はユダヤ人で、一時、ザクセンハウゼンに拘束されていた。 1957年、亡命先のアメリカからドイツに帰国したのは、ジャン・パウルのテクスト校訂作業のためだった。マールバハ文学館の屋根裏部屋が仕事部…

亜免

白秋はこれを、アーメン、と読ませる。 世界一面ニ白金ラジウムノ地雷を爆発(ハジカ)セタマへ、亜免。 (白金交感)

朝日新聞朝刊

今日の将棋欄指了図は、9二から2九へ斜めに駒が並んでいる。F クンが飛車を動かさなかったのは、この並びのためではなかったのか。昨日朝刊、多和田葉子「白鶴亮翅」は、冬になって、雪が積もって、なんだか唐突な「完」だった。

青木保 始原論と終末論

海 1970. 6. 歴史の終わりに救済があるという意識は、普遍ではない。旅から旅へ遍歴を余儀なくされた民族が未来に託した希望、社会的抑圧に苦しむ人びとの希望が、終末論という形になる。革命と終末論の関連は判った。それでは、非歴史的循環論をとった場合…

ガリレオ裁判 ――400年後の真実

田中一郎 岩波新書 いろいろなことが判った- ガリレオ裁判は、1633年、30年戦争の只中で行われた- ローマ教皇ウルバヌス8世は、当時の天文学を理解していた- ガリレオの地位「トスカナ大公付き主席数学者兼哲学者」には、相当の権威があった- ガリレオは、…

古風な舞曲とアリア

レスピーギ 第一組曲の二は、ヴィンツェンツォ・ガリレイのガリアルダという曲に基づいて作られたらしい。

意見広告

「この核兵器で、誰が何を抑止するというの?」の茶色広告は、バーチャル高校野球の青色広告とともに、朝日新聞朝刊の圧巻だった。だが、一面下方、折々のことばと天声人語に挟まれた小さな広報「自由に帰れない故郷・・・」も、目立っていた。白黒ながら場所が…