Jean Paul und die Bilder

Bildkünstlerische Auseinandersetzungen mit seinem Werk: 1783-2013

Hg.v. Monika Schmitz-Emans und Wolfram Benda, Würzburg 2013

 

会誌の代わりというわけではないだろうが、ジャン・パウル協会の年次総会の案内とともに送られてきた。論文は全然読んでいないが、絵を見ているだけでもおもしろい。

大体、バイロイトの真ん中にあるジャン・パウル本人の銅像は、どうもよろしくない。ただ偉そうに突っ立っているだけで、なんの人間味もない。猫といっしょのホフマン像や、ベンチに腰掛けているリヒテンベルクの方がずっといい。

しかし、ジャン・パウルが書いている性格人物はいずれも、相当おもしろい絵になるはずなのだ。

さらに、作者生前に出版された作品のエンブレマティックな挿絵もおもしろい。

Unsichtbare Loge 初版第二部の扉絵が、「死と眠り」であったのには愕いた。このモチーフをテーマに論文を書いていながら、今日に至るまで気づかなかった。円安でなければ、古書をとりよせるところなのだが。