dradio Kultur: Lange Nacht
1時間ほど聴くと、『ジャン・パウルの生涯』の話になる。
"Das Leben des Jean Paul Friedrich Richter" を読んだのは、卒論を書き終わった頃だっただろうか。まだ、恒吉訳は出ていなかった。辞書を引き引き、苦労して読んだのだが、読みました、とある先生に言ったら、あれはつまらん、と一蹴されてしまった。
しかし、60年代、70年代の東ドイツで、ゲーテでもシラーでもなく、ジャン・パウルを選び、Harich の描いたような革命家でもなく、Lukács の描いたような小市民でもない、一人の小説家を描き出すことは、それほど簡単なことではなかったのかもしれない。
同じ頃に発表された "Märkische Forschungen. Erzählung für Freunde der Literaturgeschichte" はおもしろいかもしれない。ネットを調べると、映画化されているようだ。
