パパイヤ・ママイヤ

乗代雄介

全面黄色のカバーに空色の文字。
帯には、「王様のブランチ」で紹介され大反響!、と。

いや、ちょっとどうかな、と思ったが、やはり面白かった。
登場人物は、女の子も、男の子も、ホームレスも、みなアタマのいい乗代くん。サリンジャーの小説と同様、語り手の声がテクストに反響している。

しかし、やはり一筋縄ではいかない小説だった。

あの日あの時、わたしたちの物語の入口を写した一枚

なんだろう、これは?

小説を読み終えて、ようやく判った。