2022-09-14 パパイヤ・ママイヤ 乗代雄介 全面黄色のカバーに空色の文字。帯には、「王様のブランチ」で紹介され大反響!、と。 いや、ちょっとどうかな、と思ったが、やはり面白かった。登場人物は、女の子も、男の子も、ホームレスも、みなアタマのいい乗代くん。サリンジャーの小説と同様、語り手の声がテクストに反響している。 しかし、やはり一筋縄ではいかない小説だった。 あの日あの時、わたしたちの物語の入口を写した一枚 なんだろう、これは? 小説を読み終えて、ようやく判った。