円城塔:機械仏教史縁起

文學界2月号。
コンピュータのプログラムが起動して、なにやら意味があるようなないような文が生成される。さて、どうなるのか。いかにもこの作者らしい筋立てだが、どういうわけか飽きない。
ところで、今回、あっ、と、思ったのは、この作品につづくエッセーとの取り合わせだった。プログラムの物語の方が、マゾヒズムの女性の体験談よりも、はるかにテクストの主体を露わにしているように思う。