ロシア文化

朝日新聞(大阪版)11日、12日によれば、音楽界でもロシアボイコットが起こっているという。指揮者ゲルギエフは、プーチン大統領に近いと言われるだけに、まあ、そういうことも起こりうるかもしれないとは思う。オーケストラを経営するためには、政治的な行動をとらざるをえないこともあるだろう。文化は政治と切り離すことはできない。
しかし、チャイコフスキーの「1812年」をボイコットしたところで、何が起こるわけでもない。むしろ演奏する方がチャレンジである。今、フランス軍を撃退したロシア軍を讃美する曲を演奏しなければならない理由を、演奏によって伝えることはできないのだろうか。

そこが、運動選手と芸術家の違いだと思う。