地には平和

ルカ 2. 14

いと高き所には栄光、神にあれ
地には平和、御心に適う人にあれ。

羊飼いたちの頭上高く、突然出現した「天の大軍」は、戦うのではなく、天使とともに神を讃美したのだった。「地には平和」という一言が最近、気になって、もう一度読み返してみた。

しかし、「平和」は「御心に適う人に」とある。聖書協会共同訳にはこの箇所に注があって、直訳では「神に選ばれる人にあれ」ということらしい。直訳を避けたのは、ユダヤ人たちだけの神でないことを明示したかったのかもしれない。

それはともかく、ここで言われる「平和」は心の安らぎのようなものなのか。選ばれた人だけでは地上の平和は実現しない。