告白主義 (Déclarationnisme)

バルト『恋愛のディスクール』1975年2月6日の講義
「言語活動のエロス化」、とバルトは言う。「言語活動(ディスクール)は肌のようで、広大な『性感帯』のようである」と。ディスクールを、かぎりなく音楽に近いところで読んでいる。
しかし、おもしろいのは、「渾身性」。「私はあなたに何も要求しない、とにかくやったまで、別に期待することもなく、云々」。これは一人言ではない。恋愛主体は、対象があるから、告白する。「ラカン:「[・・・]渾身性をめぐってなしえたすべての模範的な発言は、他者がここで欲望の道具となることを妨げはしない。欲望を表現するには、舌先で遊ぶほかないと誰もが知っている」。「恋愛のヒステリー(「[・・・]ヒステリー者は話すという動きそのものの中で自身の欲望を構成する」ラカン